クリントンの言ってることは自己啓発である

 大統領選が終わった。マスコミはいろいろと分析をしているが、なぜクリントンが負けたのか。簡単なことである。それは金持ちだからだ。クリントン家は誰が見たって、全米一のセレブファミリー。その上、一回の講演料で3500万円を要求するような人。そんな人が、どんなに貧乏人の味方だって言ったところで、全く説得力なんかない。白々しいだけだ。でもこれってしょうがない。だって実際問題金持ちでないと選挙出れないし、勝ち抜けないからね。

 

 というわけで、クリントンの言ってることって、素晴らしいのだけど、何に近いのかと言うと、キャリアポルノね。アドラーちっくな「やりぬく力」とか「さあ自分に目覚めよう」といった類のビジネス自己啓発書。あのうさんくささに抵抗ない人たちは、クリントンの「信じることをやめないで」なんて言葉でうるうるしちゃうわけです。

 

 自己啓発のうんさくささは看破したいものだ。